主語になる人称代名詞、ichやduなどについてはすでに学びました。今回は、人称代名詞の3格と4格を学びます。
単数の人称代名詞の3・4格
単数の人称代名詞の3・4格は次のようになります。
ich、mir、mich、つまり、イッヒ、ミア、ミッヒ
du、dir、dich、つまり、ドゥー、ディア、ディッヒ
と調子よく覚えます。
エア、イーム、イーン
ズィー、イーア、ズィー
エス、イーム、エス
となりますね。
erの3格ihm(彼に)とesの3格ihm(それに)が同じですが、後者はあまり使いませんから気にしないでおきましょう。
いくつか例文を見ておきます。
- Ich danke dir. (僕は君に感謝する。)
- Wir helfen ihm. (私たちは彼を助ける。)
- Liebst du mich? (私を愛してる?)
- Ja, ich liebe dich. (うん、君を愛してるよ。)
- Kennst du Thomas? (トーマスを知ってる?)
- Ja, ich kenne ihn. (ああ、彼を知ってるよ。)
2番目:helfenという動詞は3格を目的語に取る動詞なので、ihmとなっています。訳は「彼を」となっていますが、4格を取る動詞ではないので気をつけましょう。ドイツ語は動詞ごとに何格を取るのかが決まっています。
練習問題1
訳しましょう。
- Thomas liebt mich nicht.
- Er hilft mir nicht.
- Ich gebe dir diesen Fernseher.
- Max schenkt ihm eine CD.
- Ich schenke ihr ein Buch.
- Christian kennt ihn nicht.
複数の人称代名詞の3・4格
複数の人称代名詞の3・4格は次のようになります。
ヴィア、ウンス、ウンス
ihrの3格と4格のeuchはちゃんとオイヒと読めましたか?
3人称複数のsie(彼らは、彼女らは、それらは)の3格はihnenで、「彼女は」のsieの3格はihrです。ちょっと違っています。
Er hilft uns.
彼は私たちを助けてくれます。- Ich danke euch.
私は君たちに感謝します。 - Wir schenken ihnen diese Bücher.
私たちは彼らにこれらの本を贈ります。 - Ich gebe Ihnen meine Handynummer.
私はあなたに私の携帯番号をお教えしましょう。 - Ich kenne sie schon lange.
私は彼らをもうずっと前から知っています。
1番:unsは3格です。
5番:sieはこの文だけでは「彼女を」のsieなのか、「彼らを」のsieなのか区別がつきませんね。複数の人称代名詞の例文なので、「彼らを」と訳しておきます。
練習問題2
訳しましょう。
- Ich zeige Ihnen mein Auto.
- Julia sagt euch alles.
- Wir geben ihnen Bonbons.
- Das Haus gehört uns nicht.
- Vielleicht besuche ich euch morgen.
- Ich schicke Ihnen das Buch.
まとめ
人称代名詞は非常に大事です。これがないとほとんど何もできません。
まずは、誰かと話すときにすぐ必要になる、
ich、mir、mich
du、dir、dich
Sie、Ihnen、Sie
を覚えましょう。
次に、誰かと話しているときに話題になる「彼」と「彼女」、
er、ihm、ihn
sie、ihr、sie
を覚えましょう。
後はぼちぼちで大丈夫です。
練習問題解答
練習問題1
- トーマスは私を愛していない。
- 彼は私を助けてくれない。
- 君にこのテレビをあげるよ。
- マックスは彼にCDをプレゼントする。
- 僕は彼女に一冊の本をプレゼントする。
- クリスティアンは彼を知らない。
2番:何度も言いますが、helfenは3格を取ります。
練習問題2
- 私はあなたに私の車をお見せしましょう。
- ユーリアが君たちにすべてを言うよ。
- 私たちは彼らにアメ玉をあげる。
- その家は私たちのものではない。
- もしかしたら明日、君たちを訪ねるかも。
- あなたにその本をお送りしましょう。
1番:自慢したいのですね。
2番:allesは「すべてのもの、すべてのこと」です。
4番:gehörenは、物の1格と人の3格をとる動詞です。「ある物がある人に属する」という意味になります。つまり、「何々は誰々のものです」ということです。